※私が主宰する「政経文化フォーラム」において、去る2024年11月28日(木)に行った講演の要約を掲載しています。
8年前の政経文化フォーラムの席上、直後に行われるアメリカ大統領選挙の予測でヒラリー氏が圧勝すると伝えられていた時に、私はトランプ氏が勝利すると言った。今回もトランプ氏が圧勝すると言い続けてきたが、アメリカのテレビ局3大ネットワーク(NBS・CBS・ABC)にCNNを加えた4大テレビ局ネットワークも、日本の報道機関も全く本当のことを報道しない。
私は、トランプ氏のことは決して好きなタイプの政治家ではないが、トランプ氏だからあそこまで戦えるとも言えるのである。彼が初めて「ディープステート」という言葉を表に出した。アメリカという国は表に見えている組織で動いているわけではなく、それを動かしているディープステートという存在があることを初めて明らかにしたのである。 トランプ氏は7月と9月に2回暗殺未遂に遭ったが、危うく助かった後に「神が守ってくれた。神が守ってくれたから自分はまだここに居るのだ。」と述べた。彼は自分の使命に、命を懸けて取り組もうとしている。
トランプ氏が発表した新政権の人事を見ても彼の覚悟を感じる。ディープステートの琴線に触れるところに手を入れ始めている。日本の識者と言われる人達は、今度の人事を見て、素人みたいな人ばかりを起用して、あれで持つのだろうかというようなことを言っている。しかし、トランプ氏にしてみれば、自分に忠誠を誓って、自分と一体となって動いてくれる人を選ばなければ、とても政策を前に進めることはできないということなのだろう。それは当然のことだと思う。
まずは、首席補佐官にスーザン・ワイルズ氏を起用した。トランプ陣営の選挙対策本部長を務め、トランプ氏を一貫してサポートしてきた最も信頼できる人である。さらに注目されるのは、ロバート・ケネディ・ジュニア氏を保健福祉長官に起用することである。彼はディープステートが進めてきた、いわゆるパンデミックのワクチン作戦に真っ向から挑戦をしてきた人である。WHOを使いながらパンデミックを煽って、世界にワクチンを売りまくり、大変な被害が出ていることを一切隠して、アメリカの大手製薬会社は大儲けした。それらの会社の株主は誰なのか、調べてみればよくわかる。
アンソニー・ファウチ氏は1984年にアメリカの感染予防研究所の所長に就任し、以来約40年にわたって所長を務めてきた。彼はディープステートや巨大製薬会社と完全に組んでいる。WHOは国連機関であることに間違いないが、その運営資金について、各国の分担金はわずか17%。残りの83%は寄付で賄われている。分担金と寄付金を合わせた拠出額ではアメリカがトップだが、寄付金についてはビル&メリンダ・ゲイツ財団と関連の団体の合計額はアメリカを上回っている。ビル・ゲイツは一部では”ワクチンの伝道師”とも言われているが、彼の影響力がWHOに対しても大きく働いていることを示している。彼には世界を混乱させる、世界の人口を減らす、という究極の目的がある。
今、日本の食料は本当に危ない。先年、バイエルに買収されたアメリカの多国籍のバイオ化学メーカー、モンサント社が開発した除草剤の「ラウンドアップ」に含まれる発がん物質の「グリホサート」が輸入小麦を原料として作られ、スーパーの店頭等で売られている多くの食パンや菓子パンから検出されている。各国が輸入や販売を禁止しているラウンドアップが日本のホームセンターでは堂々と売られ、グリホサートの残留農薬基準も大幅緩和を実施してしまった。なぜ日本だけが世界の動きに逆行することをやるのか理解に苦しむ。気をつけないと今後有害な農薬を使った農産品が日本にどんどん入ってきて、まさに日本人がモルモットにされるような状況になってきているように思う。
先日、免疫学者や医師の世界的な権威八人が来日し、東京で第6回国際危機サミットが行われた。その時に彼らは一様に「レプリコンワクチンの使用は絶対にやめてくれ」と警告した。しかし、そのことを日本の政府もメディアも一切表に出さない。レプリコンワクチンはMeiji Seika ファルマが開発したが、アメリカでも承認されていないし、治験を行ったベトナムでも承認されていない。どこの国も承認していない新型コロナウイルスに対するワクチンをなぜ日本だけが承認するのか。日本人をモルモットに使うように平気で承認するという厚生労働省はどうにかしているのではないかと思う。以前から薬品業界、厚労省の一部役人、自民党の厚労族などが癒着しているということがよく言われていたが、なぜこんなことになるのか心配でならない。
さて、アメリカの話に戻るが、民主党が全く変質してしまい、別の政党のような感じになってしまった。どういうことかと言うと、アメリカを壊そうとしている勢力に完全に乗っ取られているからである。そのことをメディアは全く報道しない。今やその中心になっているのがバラク・オバマ氏である。そのオバマ氏と組んでいるのがジョージ・ソロス氏。日本の全共闘、全学連が荒れ狂っていた当時、革命理論の支柱的存在だったヘルベルト・マルクーゼという革命家がいた。そのマルクーゼの流れを汲み、アメリカに持ち込んだ故サウル・アリンスキー氏の教えを基にして、シカゴを中心にそのグループが活発な活動を続けている。そのアリンスキー氏の秘蔵っ子がオバマ夫妻である。オバマ夫妻は、そうした勢力の象徴的な存在になっている。
彼らはバイデン氏の次の大統領候補としてミシェル・オバマ氏を擁立したかった。ところが、バイデン氏は党大会を開く間もなく、カマラ・ハリス氏を次期大統領候補に指名した。ハリス氏がかなり支持を得ているようだから、これで行けるだろうと大統領選に臨んだが、結局、それが叶わなかった。大統領選直前にCBSテレビのインタビューを受けた時もハリス氏は、質問にまともに答えられない。前もって質問事項が伝えられていたにも関わらず、答えられなかった。まさに醜態を晒してしまい、勝敗の一つの決め手になってしまった。いずれにしても、カマラ・ハリス氏が大統領になっていたら、バイデン氏以上にアメリカを壊そうとする勢力にいいように使われてしまうことになっていただろう。今度、国家情報長官に起用されたトゥルシー・ギャバード氏は、もともとはハワイ選出の民主党の下院議員で、古き良き民主党を愛する人だった。民主党の改革を一生懸命やろうとしたけれどもどうにもならず、共和党に転身した。「カマラ・ハリスへの投票は戦争への一票になる。トランプへの投票は平和を守る一票になる。」とスピーチをした。国家情報長官はFBIやCIAを束ねる重要なポストであり、それを敢えて民主党出身議員にやってもらう、というのである。
ロバート・ケネディ・ジュニアももともと古き良き民主党のエースだった。暗殺された伯父のジョン・F・ケネディもそうだが、ケネディファミリーはもともと民主党の中心にいたが、アメリカを壊そうとする勢力は、ロバート・ケネディが出てくると困るので、最初から民主党の候補から外してしまった。彼は無所属で出ようとして準備をしたが、かえって相手を利することになってしまうので、トランプ支持に変わった。
かつて1963年、ジョン・F・ケネディが暗殺された時に、彼の弟ロバート・ケネディは司法長官だった。まだ幼かったロバート・ケネディ・ジュニアが父に対し、「ケネディ大統領の暗殺にCIAが絡んでいるのではないか?」と尋ねた。父のロバート・ケネディは「そうだよ」と言った。アメリカというのは恐ろしい国で、歴代の大統領も何人か殺されている。トランプ氏の大統領就任式まで1ヶ月あまり。この間に何が起こるかわからない。どうしても言論を封じなくてはいけないという時には平気で暗殺を企てる。そうした勢力のことをすべてわかっているトランプ氏は、文字通り命懸けで活動しているように見える。(続く)