※私が主宰する「政経文化フォーラム」において、去る2023年11月30日(木)に行った講演の要約を掲載しています。

 ウクライナ戦争と、今度のハマス-イスラエル戦争は、裏では全部つながっている。そういう目で見ないと、本当の姿はわからない。イスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦いは、対立の歴史と複雑に入り組んだ情勢が背景にある。特にアメリカの政権内、今のバイデン政権は極めて危険で、世界戦争を目論む人達が政権の中枢に入っている。”地雷“をあちらこちらに仕掛けておいて、揺さぶりかけながら世界戦争に持っていこうとしているのである。特に、バイデン政権で注意しておかなくてはいけないのは、ブリンケン国務長官、ビクトリア・ヌーランド国務次官、ジェイク・サリバン大統領補佐官などである。

 今、欧米からウクライナのゼレンスキー大統領に対して武器をどんどん供与し、お金を出しているが、これでウクライナ戦争が終わるとは思えない。不思議なことだが、ハマスが使っている兵器の中にウクライナに送ったはずの兵器が使われているのである。これが世界の本当の姿なのである。アメリカの代表的な兵器産業、ロッキード・マーチンやレイセオン・テクノロジーは大儲けをしている。新型コロナウイルス感染症でワクチンメーカーのファイザーやモデルナが大儲けしたのと同じように大儲けをしているのである。そういう連中を操っている人達が背後にいるわけで、極めて危険なことである。

 アメリカという国がアメリカの国策によって動いていると思われるかもしれないが、決してそうではない。アメリカよりも強いイギリス守旧派がアメリカに指示をする。アメリカはそういう人達によってつくられた国であるということをよく知っておく必要がある。

 そして、アメリカの中には、アメリカを壊そうという勢力がいる。これがイギリス守旧派とつながっているのである。今、バイデン大統領の支持率が上がらない。今、バイデン氏とトランプ氏が一騎打ちをすれば、圧倒的にトランプ氏が勝つだろう。バイデン陣営ではなんとかしてトランプ氏に勝てる候補を作らなくてはいけないという動きが進んでいる。いずれバイデン政権が追い詰められた時に、トランプを抑えて大統領になれる人は誰か、となった時にオバマ元大統領夫人のミシエル・オバマが出てくる可能性がかなりあると思っている。ミシエル・オバマは反米の共産主義者で、若い頃からそういう人達によって育てられてきた。アメリカのルーズベルト大統領の時も国際金融資本と国際共産主義勢力が組んだ。ミシエル・オバマの背後にはそういう国際金融勢力がついている。そして、うまくお化粧をしながら理想的な大統領候補という位置づけを手にして、バイデン大統領を下ろして出てくる可能性がある。バイデン氏が生き残る道は何か。フランクリン・ルーズベルトが戦争をやって、戦時大統領として権限を集中してやりたい放題やった。それと同じことをやるのが生き残りの唯一の道だということになるかもしれない。今度のアメリカの大統領選挙は大変なことになってくるだろう。

 私は以前、このフォーラムで、ヒラリー・クリントン氏とトランプ氏との激しい大統領選に際し、誰もがクリントン圧勝を予想していた時に、トランプが勝利すると話したことがある。トランプ氏は言ってみればナショナリスト、アメリカファーストであるので、国際的な大きなネットワークの中でアメリカが利用されるようなことは絶対させてはいけないとの考えを持っている。したがって、トランプ氏とバイデン氏、あるいはトランプ氏とミシエル・オバマ氏との戦いになった時には、トランプ氏が大統領になってくれた方が世界の安定と平和のためには間違いなくプラスになるだろう。(了)